お店(長崎)
お店の業種に応じた建物のデザインといったものに気を配っている地域に暮らしている人達が羨ましいです。
都心では例えば、お寺とか、教会とかといった建物さえも、なんの変哲も無い四角いビルに入っていたりしてて、近づいてみると大きめの表札に書かれた事柄から何屋さんなのかが判るといったことがあります。
以前は近所のお寺の(ビルの)屋上に設置されたメガホンスピーカーから夕方になると鐘の音が再生されていましたが最近は止めてしまったのか?聞こえなくなりました。
カメラ片手に隣町まで散歩している道すがらに見かける教会は、1つがトンガリ系なものの、もう1つは四角いビルになっていて、散歩終点の隣町の教会は雑居ビル?の1階に入ってます。
お寺や教会といった特徴の有る建物であって欲しい業種?でさえもこんな調子なので、それよりも小さな?お店は業種に応じた伝統的な建築デザインを維持することが難しくなっていることでしょう。
アニメに登場する建築物は、リアル寄りに描いたらスーパーやコンビニばかりに(シャッター商店街を踏まえれば)なってしまうかもしれないけれど、そこはちゃんと?八百屋さんや魚屋さんがそれらしく描かれてたりします。
でも、「貴金属」とサブタイトルを掲げた時計屋さんの時計屋さんっぽいタイルの使い方やショーウィンドウの曲げガラスとか、床屋さんの個別に角度調整可能な超横長のガラス窓がブラインドみたいに並んでいるところとかは、そのお店が閉店した後に入った喫茶店とかが、元の建物のデザインを大きく変えずに利用してる様子としてとかならばアニメに登場したりすることがある程度で、業種を説明する上での補間アイテムとして直接的に扱われる機会は減ってきたようです。
なので、旅先とかでならまだ業種らしさの残る建物を見かけることができたりすることもあるので、旅先での車窓とかから眺めていて「あっ!」と思うことがあったりするのですが、たいがいカメラの準備が間に合いませんw
といったことで、このサイトに置かれる写真画像は、あえて撮影するようなものとは一般的には思われないような、上手くも無ければ綺麗でもない、何の変哲も無いただの日本の市街地でのスナップを多く含んでいる可能性が高いです。
誰もが見慣れていて当たり前だからと気に留まらないような景色や光景はいつのまにか失われていっても誰にも気付かれないのですが、そういったスタンダードなものほど、アニメに限らず、視覚で説明するものにおいては、暗黙の記号です。
たぶん、アニメに限らず、監督さんとかって業種の人は、背景(絵であれ動画であれ)の取捨選択結果を原画を描く人や背景を書く人、または、大道具さんとかへ伝えることがあるでしょうから、その際、監督さんからみて打ち合わせし易い人とそうでない人との差の要因の1つには、暗黙の記号を知っているか否か?といった引き出し個数の差があることだろうと思います。
趣味として、絵を描いたり、写真を撮ったりが好きな人は、各々が監督さんなので、他の人へ見せないで楽しむのが趣味といったことではないならば、描いたり、撮ったりする際に、暗黙の記号を意識するようになると、地味な結果になる可能性はあるもののw「伝わる」ようにならなり易い可能性が生まれます。それを、逆効果にならないか等、全体のバランスを踏まえた取捨選択が監督さんの判断次第となるところが、趣味の醍醐味(難しさ&楽しさ)ですよね。
いま、お店(長崎) にいます